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生活のなかで感じるビジネスと日常の狭間にて

横浜で注文住宅を建てるハウスメーカーを比較した各カテゴリーの特徴

家を注文住宅で建てる際、土地を購入するのと並列で決めなければいけないのは、どのハウスメーカー工務店で住宅を建てるか?という事だと思います。
実際ネット上の口コミや評判を見ると、後悔した話や残念な話が少なくはありません。当然営業マン、会社と顧客の相性というのもありますし、満足した口コミをするという事は、想像を超えた満足感に感動している状態となるので、ネット上でポジティブな口コミは少ないかと思います。
逆にネガティブな感情をもった人はすぐに共有し共感し欲しくなる心理が働きますので、必然的にネガティブな口コミや意見というのは、多くなると思います。
走るスピードで言えば、普通のサラリーマンとウサインボルト程の差があるといっても良いでしょう。
また住宅という商品の特性上、とても高額である点、生涯で複数買う確率が少ない点で不満も大きくなりやすい側面もあるでしょう。
ではどういった選び方をすれば後悔が少ないのか?それは何を重視して家を建てるのか?そもそも家を建てたいと思ったキッカケ、発端はなんだったのか?その理由から重視するポイントが決まってくると思います。

大手ハウスメーカーイメージ

 

家を建てるキッカケってなんだろう?

一般的には家を建てるキッカケになるライフステージの変動は、下記のようになります。

  • 結婚・妊娠
  • 子供の進級
  • リタイヤ

また、家を建てたいと考えた時に何故建売住宅ではなく、注文住宅での建築を考えたのか?
もちろんもともと土地を所有していた場合はどうしても注文住宅での建築になると思いますが、そうでない場合、必ずなにかしらの理由があったはずです。
その理由を考えるとどのような建築会社を選ぶべきなのか?見えてくると思います。

またそれぞれ検討する思考にコストという条件が加わってくるので、
属性の種類は多岐にわたってくるとは思います。
これが、自分にあった建築会社・ハウスメーカーを見極めにくい理由かもしれませんが、実際には各建築会社によって得意不得意はある程度決まっていて、優先順位が明確であれば、決めやすいとも言えますよね。
しかしやはり担当者の人柄という部分が判断に大きく加わりますので、気持ちの良い家づくりをする事が出来るという事で考えれば、営業マン次第とも言えます。ただ往々にして営業マンは良い事を言いますので、実際のところどうなのか?判別が難しいところです。
ただ家づくりは営業マン一人でするわけではありません。設計士さん、監督さん、大工さんと沢山の人が関わりひとつの家が建っていきます。
つまり、本来はその会社の得意不得意を理解した状態で、建築会社を決定する方が良いと言っても過言ではありません。
やはり、どんな事をするにもノウハウやコツのようなものが存在します。そして得意な事をする方が何事においてもスムーズに進みます。コストや工期、やり取り全てをとってもそう言えるでしょう。不得意な事を無理にする場合は通常よりコストがかかりますし、無理にする事はやり取りもスムーズにはなりません。
うどんやさんがお好み焼きを作る場合、材料はもちろん調理器具も変わってきますよね。住宅の場合、大きな商品なだけに工法が違えば材料も道具もガラッと変わります。こだわりたい部分によっては普段作っていないものの可能性もあります。
餅は餅屋と言いますが、そのハウスメーカーは何を売りにしている、どういう価格帯・設備・品質の家を得意としているのか?判別する必要があると思います。

では実際にハウスメーカー工務店の属性とは、どんなものがあるのでしょうか?

注文住宅を建てるきっかけ

大手ハウスメーカーについて

まずは大手と呼ばれるハウスメーカーです。
判別方法はテレビCMや宣伝を大々的に行っている会社になります。つまり家を造る気持ちがない状態でも名前を知っている会社と言えます。

代表的なTVCMをたくさん行っていてブランド力もあり、価格も高額なハウスメーカーと言えばこんな感じでしょうか?

もちろん広告宣伝費や販促費は当然商品に乗っかっています
解りやすくブランドで例えるなら、ナショナルブランドのなかでも高額と言われる。
エルメス・ルイヴィトン・シャネル・カルティエでしょうか?どちらもブランディングや店舗、販促物と、どれをとっても高額な予算を掛けています。
住宅にも名前に付加価値のあるハウスメーカーは沢山存在しますし、高額で高品質ともいえます。
そのブランド力を購入するという考え方であれば、間違いはないと思いますが、財布や鞄のように頑張って手が届く金額差ではないという事も事実ですので、ここでの背伸びは不要かと思います。
こういったブランドは独自開発した技術や独自の試験をする施設・機関も持っていますので、商品価値に対する根拠を自社で創る為のコストもかけています。
当然ブランド力=価格となります。しかしその分品質への信頼感や安心感も買えると言えます。

TVCMをそこまで行わないハウスメーカーにも高額・高品質な注文住宅メーカーはまだまだあります。

しかしブランディングの費用としては同額位が予算に含まれていると考えてよいでしょう。

これらは言わば高級ブランドです。そういった意味では、好きなブランドの財布が欲しい、バックが欲しい、時計が欲しいとそれは十人十色かと思います。
しかし高額な注文住宅の場合、好みだけでは突き進めないというのも事実かと思います。
ましてや何十年も生活の基盤となる家を好き嫌いだけで考えては失敗する可能性も高くなります
まあ、もしそうでないという人は、ネット上でこんな記事には巡り合わないですよね。

大々的なプロモーションを行わない高品質高価格注文住宅メーカー

逆に大々的なプロモーションを行わないブランド(ハウスメーカー)もたくさん存在します。

  • 世の中には革にとことんこだわる革小物専門店
  • 全てを手作りするハンドメイドブランド
  • 伝統的な工法を守る老舗メーカー

これらのようなブランド・メーカーはどういった人が選ぶのでしょうか?
比較的趣向のはっきりしている人になるのではないでしょうか?

  • →とにかく長持ちする革製の小物を使いたい人
  • →作り手のモノへのこだわりへのファン
  • →特殊な工法に対する親和性

住宅においても同じことが言えると思います。
建築会社を決定する後悔のない理由がどこにあるのか?

大手以外のハウスメーカー・ビルダー・工務店をグルーピングしてみると、このようになると思います。

注文住宅要望いろいろ

ちいさな工務店

建築会社を探す際、窓口になるのは基本的に営業担当者です。
顧客にとって営業マンの言葉というは会社の言葉になり、それ以上でもそれ以下でもないと思います。
この点で言えば当たり外れは大きく存在します。
場合によってはその会社の売り、メリット・デメリットはもちろん、本質的な価値が全く解らないまま判断する事にもなりかねません。

ちいさな工務店の場合、まず当たり外れが大きくなってしまう点があげられます。もちろん丁寧にしっかりと家づくりをする工務店はたくさん存在すると思います。でもどの工務店も打ち合わせの段階ではしっかりと丁寧に建築すると言うでしょう。逆に適当にほどほどに造りますと言う工務店は存在しません。
という事は設計を含め家づくりが終了するまでそのハウスメーカーの良し悪しを判断する事は出来ないと言えます。また近年住宅建築に関する様々な基準が存在します。そういった優遇処置を受けられる基準を満たせない事もありますので、そのあたりも確認が必要な部分かと思います。

いわゆるビルダーと呼ばれる中堅工務店になると、大手ハウスメーカー程ではないにしろ、数多くのノウハウやボリュームメリットが存在してきます。
ある程度の大きさになってくると、品質管理の方法や部門が組織される事で、その会社の品質基準が確立してきます。つまりどう間違っても一定品質よりは下がらないという仕組みが出来ているのです。

大きすぎず小さすぎずが無難とも言えます。
個人の建築士事務所も同様です。個人の場合、設計が進むにつれてその設計士と相性が悪かった場合…、考えただけでもぞっとしますね。
長期的な打ち合わせを要する商品の担当者との相性は大切です。少なくとも友達になれなくてもコミュニケーションが取り辛いという事は避けたいところです。

デザイン・ライフスタイルに特化した特徴的な注文住宅を販売するハウスメーカー

デザインに特化した住宅は、特殊な材料も使用している為、汎用品をあまり使用しないで建築される事が多く、コストパフォーマンスとしては、悪くなり易く、着工件数が多かったとしてもボリュームメリットが出にくい可能性が高いと言えます。
このあたりの特徴的なデザインやライフスタイルに関しては趣味の領域になりますので、自分の予算に対してあまりにもかけ離れている事がなければ良いかと思います。

建売住宅からスタートし、今も中心事業にしているハウスメーカー

個人的にはこのジャンルの見極めは非常に難しいと思います。
代表的なメーカーは、下記のようなところです。価格はとにかく安いと思います。金額で判断するなら間違いないとは思いますが、注文住宅を建てるという目的からすると少し自由度が低くなってしまう事が多いようです。品質も建売住宅に寄ってしまうという懸念も存在します。やはり事業の中心が建売であれば汎用素材を使用したいというのが企業の本音です。また設計に関しても棟数の実績は、ステレオタイプの建売住宅となるとノウハウが十分とは言いづらく、難しいというのが実際のところではないでしょうか?注文住宅に対して建売住宅をブランドで例えるとどうしてもファストファッションになってしまいますので、住宅の場合はあまり当てはまらないかもしれませんが、個性や趣向の強い家にはなりにくいかと思います。
したがってこういったハウスメーカーは必然的にセミオーダーに近いカタチの商品が多いと言えます。

建売住宅イメージ

エリアに特化したハウスメーカー工務店

エリア特化型の工務店ハウスメーカーのなかである程度年間棟数があるメーカーになるとかなり限られてきます。エリアによっては土地の形状に特徴がある場合があります。海が近い、傾斜が多い、規制が多いなど、エリアに特化したハウスメーカー工務店の場合、このような問題にも慣れがあると思いますので、安心できるという側面もあります。
ただ、こういったメーカーはその企業の施工範囲から出てしまうと建築をしませんので、そのエリアで土地が決まっている場合や、購入を希望している場合は非常に良いと思います。
神奈川県(横浜市川崎市相模原市)で言えば、いくつか存在してきますが、このエリアでという事であればバランスの良いハウスメーカーと言えます。

自由設計イメージ

横浜で注文住宅を建てるハウスメーカーを比較したカテゴリー毎の特徴のまとめ

結論からいうと判断基準をしっかり考える事、これは何を決めるにも同じ事が言えると思いますが、それが一番重要だと思います。
今回の記事では、下記5つのカテゴリーにハウスメーカーを分けてみた感じになります。
・なによりブランドにこだわりたい!
資金が潤沢にある状態で、実はそこまで拘りがないとか、家にもステータスを求めたい場合はブランディングをしっかり行っている大手ハウスメーカーが良いかと思います。とにかく資金がある事が前提となります
・デザインや趣向が一番大事
ライフスタイルや趣味にこだわり好きなものは好き!というタイプの場合、これはもう止めようがありません。それを信じた方が正解だと思います。
・コスト最優先
正直それなら建売でも?と思いますが、少しだけこだわりたいという場合は良いと思いますが、自由設計ではないので、思い描いたものと違う場合は要注意です。
・ある程度拘り、適正価格で建築したい
エリア特化型の中堅ビルダーがオススメです。エリアに対するノウハウもあり費用対品質も高いと言えます。
・ちいさな工務店
あまりおすすめはしづらいです。よほど強いつながりや相性を感じれば信じてみるのも良いでしょう。